三菱崎戸炭鉱 5/5

2003年の3月に崎戸を訪れたときは、ちょうど映画『バトルロワイアルII 』の撮影をしていたときだった。もともと軍艦島で撮影する予定だったが結局実現できなかったため、この崎戸で撮影されることになたらしい。撮影も大詰めの時期だったせいか、すれちがった沢山のスタッフやエキストラの表情からは疲労の色がにじみ出ていた。

美崎アパートの前庭に作り込まれた様々なセットは、目の前で見てもかなりリアルなもので、実際に触ってはじめてセットだとわかるものだった。コンクリの橋脚が不可能だった軍艦島での撮影を暗示しているようだった。

映画のクライマックスに登場する崖を駆け上がるシーンの斜面はかなり急なもので、更に足場も悪いので、相当過酷なモノだったことが伺える。

後半のシーンのメイン舞台となる要塞のセット。映画に登場する要塞の内部は別のセットなので、崖側の面だけに作られ、セット裏のアパートは機材や衣装置き場として使われていた。

菅峰のアパートから眺める島南側の海。海上に見える島は左から、松島、池島、蟇 (ひき) 島で、いずれも炭鉱の島だった。海岸沿いに写る遺構らしきものは全て入念に作られたロケセット。

後日崎戸を訪れた時に美崎アパートに残されていたロケの置き土産。

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