本州最西南の海に浮かぶ端島は、その俗称「軍艦島」の通り、まさに海に浮かぶ巨大な戦艦に見える。
端島遠望
 
 
通常集合住宅は同一の形の建物の羅列が多く、逆に都市部等でビルが立ち並ぶ光景は、ばらばらなものの集合体であることが殆どだが、 端島の場合、2対の建物(65号棟と66号棟)や3対の建物(59号棟〜61号棟)等の一定のリズム感のある建物と、単体で主張す建物が織り成すハーモニーによって、 この島の独特かつ魅力的な景観が生み出されている。
端島遠望
 
 
住宅棟と岩礁に守られて、内海側には鉱業所があった。操業当時は中央の岩礁の左寄り手前に、岩礁よりも高い第ニ竪坑櫓 が立ち、岩礁右寄りのすぐ隣に建つ65号棟のボイラー室の煙突から煙を吐く姿は、まさに海上で停泊する巨大な軍艦に見え たに違いない。
端島遠望
 
 
実際の戦艦と比べると、縦の長さに比べて横幅の広い島の南端方面からの眺めは、や や軍艦感に欠けるものの、日本初の海底水道の取込口や幾度となく流出したドルフィ ン桟橋の基礎跡など、見どころは沢山ある。
端島遠望
 
 
南端方面からの眺望同様、北面からの眺望もそれほど戦艦にはみえない。 嘗てはこの画像付近に船着き場があったが、閉山時には無くなっている。
端島遠望
 
 
隣の島、中ノ島の頂上付近からの眺望。中ノ島の岩礁は端島よりも高いため、多少空 撮気分の構図を見る事ができる。中ノ島は現在も人気の釣りスポットで、上陸も可能 なので、軍艦島クルーズの次の日に行ってみるのもいいだろう。
端島遠望
 
 
高島炭鉱があった高島からの眺望。中ノ島より北寄りから見ることになるため、林立 する住宅棟群がしっかりと見える眺望は、かつての超近未来都市感がもっとも味わえ るポイントかもしれない。
端島遠望
 
 
対岸の高浜海岸からの眺望。綺麗な砂浜と海越しにみる端島はまた格別。 画像は広角ぎみのレンズなので遠く感じるが、4km程度なので、実際にみるとかなり 近くに見える。軍艦島クルーズの帰りによってみるのもいいだろう。
端島遠望
 
 
軍艦島資料館のある野母崎運動公園の近くからの眺望。この近くには海の健康村とい う温泉があり、浴槽から軍艦島を見る事ができる。気持ちいい温泉につかりながらの 軍艦島鑑賞もまたおつなものだ。
端島遠望
 
 
野母半島の東海岸沿いの道を進むと、途中から半島の山中へコースを変えていくが、 その途中、1箇所だけ端島が見えるところがある。
端島遠望
 
 
野母半島の西の端、権現山からの眺望。晴れている日は端島、中ノ島、高島と、その 先に長崎市がみえる絶好のビュ−ポイント。完全に海の中に浮かんでいる姿を見るな ら、上のポイントかここがお勧めできる。

住宅棟側(北西面)

鉱業所側(南東面)

南部方面

北部方面

中ノ島

高島

高浜海岸

野母崎運動公園付近

野母崎頂上付近

権現山

軍艦島・住宅棟側(北西面) 軍艦島・鉱業所側(南東面) 軍艦島・南部方面 軍艦島・北部方面 軍艦島・中ノ島 軍艦島・高島 軍艦島・高浜海岸 軍艦島・野母崎運動公園 軍艦島・野母崎頂上 軍艦島・権現山