島の最低地から最高部までを急傾斜で一気に繋ぐ地獄段と呼ばれる階段。
建物の間を縦横無尽に貫通し、幅も一定ではないこの階段は、島の住環境を端的に現している階段といえるだろう。
地獄段
日給社宅の北端、16号棟の壁沿いから始まり、岩礁頂上部の一端にある端島神社まで繋がっている、
地獄段と呼ばれる階段の最下部近辺。
時に建物の壁や岩礁に寄り添いながら、その形を変えて続く、急勾配の不思議な階段。
最下部
地獄段
上画像の最下部分が見える一番高い場所から見下ろした光景。
建物や岩礁の間をぬって作られている為、階段の幅も一定ではない。
3階から
地獄段
画像中央上寄りの部分から日給社宅の裏側を通って延々と続く、地獄段の中でももっとも急峻な場所。
周囲をコンクリートに囲まれた長い階段は、地方の最果ての島の中の風景とはとうてい思えない。
日給社宅岩礁側下方
地獄段
日給社宅の東側、岩盤に寄り添う形で続く地獄段。
この辺りは特に植物の繁殖が激しく、通行も困難になっている。
日給社宅岩礁側上方
地獄段
かつてこの右側の土手の上に、温室が造られていた。
島内には随所に温室が造られていたが、現在では残っている物は一つもない。
温室や屋上庭園で人気だったサボテンだけが、今も逞しく生きている。
17号棟最上階
地獄段
地獄段の最終階段。この階段を昇ると岩礁頂上の端島神社に到着する。
端島の子供達はこの階段の上り下りで体を鍛えていた。
2号棟横の最終段